シングルオリジンのお茶

コーヒーの世界の言葉として有名になった「シングルオリジン」。今ではお茶はもちろんながら、チョコレートでも使用されていて専門店も続々と増えてきています。そんなシングルオリジンの魅力と特徴についてご紹介していきます。

シングルオリジンとは

シングルオリジンとは[ 単一農園・単一品種 ]のことで、ひとつの生産者が作る、ブレンドしていないお茶を指します。同じ産地の中でも標高や気温の違い、生産者が持つ独自の技術などでお茶の味や香りは大きく変化します。農園独自の栽培管理されたものや、品種特有の香味などをダイレクトに楽しむことができる宇治茶や静岡・知覧などといった大きな産地というブランドのカテゴリよりさらに深く追求したところにある農園や品種からお茶について考える選択肢のひとつです。コーヒーやお茶はブレンドすることが多いのでシングルオリジンのものは非常に少なく、専門店や生産者からでなければ手に入れる機会は少なくなります。

シングルオリジンのお茶

ひとつの生産者の茶園で栽培・製茶した茶葉

シングルオリジンの特徴

個性を感じる

土地土地に適した農産物があるように、気候条件に合った栽培方法や製造方法を行っています。一概に個性と言ってもさまざまな角度から見ることができるお茶の個性。産地の個性・生産者の個性・品種の個性・生産時期の個性といった物を比較することで違いを感じやすくなります。

土地で栽培する農産物であり、人の手で製茶工程を行い作るお茶だからこそ、技術や想いといった部分もお茶には大きく反映されています。生産者がどんなお茶をどんな想いで作っているのかという部分こそが一番大きな個性のひとつです。

トレーサビリティが優位

手に取った商品が、いつ、どこで、だれが作ったものか追跡できる状態であることをトレーサビリティと言います。産地や生産農園の追跡が容易なシングルオリジンのお茶はトレーサビリティとは親和性の高い製品となります。

気候条件

雨の多い年や、桜が早くに咲く年など、毎年の気候条件は異なります。毎年同じ条件は2度と訪れないので、生産農家はその年の気候条件に合わせた栽培・製茶を行います。そのため毎年同じ茶園でも同じお茶ができることはありません。気候の影響で海外のワインのように製造年による違いというのも感じることができます。

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