普段何気なく口にしているほうじ茶ってどうやってできたお茶かご存じですか?子供から大人まで飲みやすく、口にしやすい人気のほうじ茶をご紹介します。
そもそもほうじ茶とは
ほうじ茶はその名の通り「焙(ほう)じた」お茶になります。
焙じるという言葉自体があまり聞きなれない言葉ではありますが、火にかけて炒ることをさします。
茶葉を火にかけて炒ることで、どんどんホッとするような甘い香りが広がります。茶葉の色も鮮やかな緑から茶色く変化していき、香ばしいほうじ茶になります。
それぞれお茶屋さんや茶農家が火加減や煎り時間を調節することで独自のほうじ茶に仕上げています。
ほうじ茶の種類
ほうじ茶にも珈琲のように焙煎具合の種類があります。火の入りが深いものが香ばしく、浅いものが爽やかに仕上がり、それぞれ「深煎り」と「浅煎り」になります。
浅煎り
緑茶ならではの旨味や苦渋味を残しながら、香ばしい焙煎の香気を堪能することができるほうじ茶です。
深煎り
昔から親しまれているほうじ茶の味わい。しっかりとした香ばしさと、渋み成分であるタンニンが抜けているので子供でも飲みやすいほうじ茶。
また他にも少し珍しい見た目は緑茶のような「青ほうじ」と呼ばれるお茶や、
紅茶を炒って作った「紅茶ほうじ」といった変わり種のほうじ茶も存在します。
それぞれドラム式と呼ばれる回転式の焙じ機で製造された物や焙烙で炒ったもの、
ガスの火を使って製造されたものと炭火で炒ったものといったように、どんな機械を使うかや、どのような方法で火を入れるかといった方法の違いでも味や香りに変化が出ます。
当園でもいくつかの方法で、数種類のほうじ茶を製造していますので、
どこかのタイミングでほうじ茶の製造に関する記事もアップしていけたらと思います。
ほうじ茶の作り方
ほうじ茶は緑茶を炒ったものなので、ご家庭でも簡単に作れます。
用意するものはフライパンと緑茶の茶葉を用意してください。
<作り方>
フライパンを火にかけ茶葉を炒ります。
この時、弱火で焦げ付かないようにフライパンの上を適度に転がすようにしてください。
約10分ほどで、茶葉の色もしっかりほうじ茶の色に変化します。
これで完成です。出来立てのいい香りのほうじ茶をぜひ飲んでみてください。
作っている途中からほうじ茶のホッとするような優しい香りに包まれます。
焦げつきやすい場合は火力が強すぎることもあるので、フライパンにアルミホイルを敷いてから茶葉を炒ると焦げつきにくくなります。
ほうじ茶の嬉しい効果
疲れた心と体に癒しの香り
ほうじ茶の香りには「ピラジン」という香り成分が含まれています。このピラジンには癒し効果があると言われており、ホッとする優しい香りは心身ともに潤いを与えてくれます。
就寝前でも安心の「低カフェイン」
ほうじ茶にもカフェインが含まれていますが、お茶の中ではとても少なく、お子さんやお母さんでも安心して飲んでいただけます。またカフェインが少ないので、夜でも気にせずお茶の時間を楽しんでいただけます。
ほうじ茶の美味しい飲み方
あたたかいオススメ
約5gほどの茶葉を急須に入れ、お湯を注ぎ約30〜60秒ほどで美味しく飲んでいただけます。
冷たいオススメ
約10gほどの茶葉を使用して、水1リットルほどで水出し。
あまり知られていませんが、ほうじ茶の水出しはすっきりと香ばしい甘みを楽しめるのでオススメです。